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AI時代にWebサイトを作って気付いた、コード以外で人間がやること

中小企業診断士をとり、副業を始めるときに、最初に作ろうと思ったのは名刺でした。

ところが、作ってみると支援実績やどんな考えで仕事をしているのかも書きたくなりました。

でも、名刺にはそんなスペースはありません。

さらに、一度印刷してしまうと情報はどんどん古くなっていきます。

だったら、鮮度の高い情報を豊富に載せられるWebサイトを作ろう。

ということで、名刺裏面の延長線上でWebサイトを作り始めました。

しかし、Webサイトを作る過程で図らずも「どんな技術を使うか」ではなく、「何を実現したいのか」まで考えることになりました。


1. Google Sitesで十分だと思っていた

最初に選んだのは、無料で始められ、短時間で公開できるGoogle Sitesでした。

実際、geminiの助けを借り、独自ドメインの設定も行ったうえで、数時間で形になりました。

ただ、使ってみるとデザインの自由度には限界があります。

もっとこだわったデザインにしたいと思って試行錯誤しましたが、Google Sitesでは難しいと感じました。

かといって、お金をかけてまで作ろうとは思わない。

そんなとき、Astroを使ったWebサイト構築の記事に出会いました。

「試行錯誤そのもの」が、実は価値になる

その考えに共感し、Astro・microCMS・Cloudflareという構成で、一から作り直すことを決めました。


2. 技術選定も「経営判断」

とはいえ、これらの用語は何がなんやらわからない。巷で流行っているWordPressに比べて、何がどう違うのかを調べてみました。

今回採用した構成は、

  • Astro:Webサイト本体
  • microCMS:記事管理
  • Cloudflare:公開・配信

という組み合わせです。

この構成はWordPressほど多機能ではありませんが、

  • 表示速度が速い
  • 保守の負担が少ない
  • セキュリティリスクが小さい
  • AIを活用した開発と相性が良い

という特徴があります。

会社案内や採用ページ、コラムなどを中心とした中小企業であれば、有力な選択肢になると感じています。

もちろん、ECサイトや複雑な会員機能が必要であれば、WordPressや他のサービスが適している場合もあります。

大切なのは、「どの技術が優れているか」ではなく、「目的に合った技術を選ぶこと」です。

今回、私が作りたいサイトに最も適しているのが、今の組み合わせでした。

観点

Google Sites

WordPress

Astro

初期費用

保守

自由度

AIとの相性

適した用途

名刺

多機能

ブランド


3. AIとコードだけではなく、新たなデザイン言語を作り上げた

実装はGeminiに助けてもらいました。

一方で、デザインやブランドについては、ChatGPTと何度も対話を重ねました。

Google Siteをベースにデザインを検討するところから始まり、

色使い、

タイポグラフィ、

レイアウト、

名刺との統一感、

タグライン。

細かなことを一つずつ話し合っていくうちに、考え方や実践を書き続けられる場所にしようと考えるようになりました。

そう考え、Insightsを追加し、継続的に情報発信できる構成へ変更しました。

これはこのサイトが、名刺の補足情報を記載する場所、ではなくなったことを意味します。

さらに、その過程でブランドの考え方そのものを整理し、BIZarm Originとして言語化しました。

そして、"Business needs a trusted arm."というタグラインも、この対話の中から生まれました。

振り返ると、AIが作ってくれたのはコードだけではありません。

対話を通じて、自分の考えを整理し、ブランドを設計する時間。

それが、このプロジェクトで最も価値のある成果だったと思います。


4. 一番苦労したのはコードではなかった

コードはAIが書いてくれました。HTMLを試行錯誤しながら手打ちしていた時代を知っている私としては、とてもいい時代になったと思いました。

しかし、

Cloudflareの設定、

microCMSの管理画面、

ライブラリの更新、

サービスごとの仕様変更。

こうした部分は、実際に触りながら試行錯誤するしかありませんでした。

この経験を通じて身に着けた知識は、座学では身につかなかったと思います。


5. 完成して気付いたこと

サイトが完成して、一番うれしかったことは「ホームページができた」ことではありません。

自分の考え・やれること・やりたいことが見せられるショーケースができたことです。

このサイトには、

デザイン、

ブランド設計、

生成AI活用、

新しいWeb技術、

情報発信。

これまで取り組んできたことが、そのまま詰まっています。

制作実績としてだけでなく、「私はこういう考え方で仕事をしています。」ということを伝えられる場所になりました。


6. このサイトは、まだ完成していない

今回のサイト制作は、ゴールではありません。

むしろ、ここからがスタートです。

現在も、

  • 画像の軽量化(WebP対応)
  • Google Analyticsを活用した改善
  • お問い合わせフォームとスパム対策
  • noteからの導線設計
  • EC機能をどう組み込むかの検討

など、少しずつ改善を続けています。

この記事を読んでくださっている方も、もしかするとnoteから来られたのかもしれません。

そうであれば、このサイトは少しずつ、本来の役割を果たし始めています。


まとめ

Webサイトを作る前は、「AIがあればホームページも簡単に作れる時代になった」と思っていました。

しかし、実際に作ってみると、一番時間を使ったのはコードを書くことではありませんでした。

何を目的とするのか。

誰に、何を伝えるのか。

どの技術を選ぶのか。

これらを考え続けることでした。

AIはコードを書いてくれますし、デザイン案も提案してくれます。

しかし、目的を決めることも、ブランドを育てることもできません。

AI時代だからこそ、人が考えるべきことは減るのではなく、より上流の「設計」へ移っていく。

今回のWebサイト制作を通じて、そのことを強く実感しました。