最近、ChatGPTやGeminiに文章や資料、Webページなどを作ってもらうことが増えています。
作ってもらうところはかなり楽になりました。一方で、その後の修正指示が地味に面倒です。
文章なら「3つ目の見出しの2段落目」、プレゼン資料なら「12ページの右側にある説明」のように、まず修正したい場所をAIに伝える必要があります。そのうえで「ここはこう直して」「ここは残して」と指示します。
成果物を見ている自分には修正したい場所が分かっているのに、AIに伝えるために場所と修正内容を文章で説明し直す。この作業に結構時間を使っていました。
不便なので、レビューツールを作った
成果物を見ながら、修正したいところに直接コメントできれば楽です。
そこで、AIが作った文章や資料などをいくつかのブロックに分けて表示し、ブロックごとに指示を出すことができるツールを作りました。
作ったのが「BIZarm レビューツール」です。
PCだけでなく、スマホでも使えるようにしています。ちょっとした空き時間にスマホで成果物を確認して、気になったところだけ修正指示を入れる、といった使い方もできます。

使い方はかなり単純
使い方は4ステップです。
- AIにレビュー用のデータを作ってもらう
- そのデータをレビューツールに貼り付ける
- 成果物を見ながら、修正したいところにコメントする
- レビュー結果をコピーしてAIに戻す
AIとの間を、レビュー用のデータが一往復するだけです。

「そこは直してほしくなかった」も減らしたい
AIに一部の修正をお願いしたら、気に入っていた別のところまで変わってしまうことがあります。
このツールでは、修正を指定しなかったブロックは承認済みとしてAIに返します。
「直してほしいところ」だけでなく、「ここはこのままでいい」も一緒に伝える仕組みにしました。

自分で使ってみたら、予想以上に便利だった
最初は自分で使うために作ってみました。実際に使ってみると、チャット上で「○段落目の……」と一つずつ修正指示を書くよりかなり楽でした。
ちなみに、この記事の骨子もこのレビューツールを使って修正しています。何度かレビューを往復しましたが、圧倒的に楽でした。
自分で使って便利だったので、私以外の人でも使えるように少し整備して、BIZarmで公開することにしました。
ChatGPT以外でも使えます
他の人にも使ってもらうのであれば、ChatGPT専用にする必要もありません。
そこで、レビュー用データとレビュー結果は、特定のAIサービスに依存しない単純な形式にしました。Geminiでも試してみましたが、同じように使えています。
私のChatGPTでは、さらに成果物を作ったあとに「/レビュー」と入力するだけで、このツール用のデータを出力するように設定しています。
毎回「この形式に変換して」と頼む必要がないので、ここまで設定しておくとさらに楽です。
同じような設定は、他のAIでもできると思います。設定方法はサービスによって違うので、普段使っているAIに「このレビューツールを使いたいんだけど、どう設定すればいい?」と聞いてみてください。
入力した内容は外部に送られません。
こういうツールにAIとの相談内容を貼り付けるとなると、「入力した内容がどこかに送られたり、保存されたりしないのか」が気になる人もいると思います。
レビューツール本体は、入力したレビュー用データやコメントを利用しているブラウザ上で処理するように作っています。レビュー内容を保存するデータベースや、BIZarmのサーバーへレビュー内容を送信する処理は設けていません。
一方で、BIZarmでは利用状況を確認するためにGoogle Analyticsを使用しています。そのため、ページへのアクセスなど通常のアクセス解析情報は計測されますが、レビュー欄に入力した文章そのものをGoogle Analyticsへ送る設計にはしていません。
技術的には、ブラウザの開発者ツールにあるNetworkなどを使えば、レビュー操作時にどのような通信が発生しているかを確認できます。私自身も、入力したレビュー内容が外部へ送信されていないことを確認したうえで公開しています。
とはいえ、作った本人が「送っていません」と書くだけでは確認しにくいところもあります。
技術的な透明性を高める方法として適切であれば、レビューツール部分のソースコードをGitHubで公開することも考えています。利用者自身が確認できる方法を用意した方がよいと思っています。
なお、レビューの前後ではChatGPTやGeminiなどの生成AIへ成果物やレビュー結果を入力します。そちらでのデータの扱いについては、利用する生成AI側の設定や利用規約を確認してください。
なお、技術に少し明るい人(AIに正しい指示を出せるレベル)なら、同じコンセプトのものを自作することは容易です。私はコンセプトから公開まで2~3時間程度でした。それが究極のセキュリティに対する不安感を取り除く方法かもしれません。
無料で公開しています
今日作ったばかりですが、すでにBIZarmで公開しています。登録不要、無料で使えます。
AIに文章や資料を作ってもらった後の修正指示が面倒だと感じている方は、ぜひ試してみてください。
そして便利だと思ったら、同じような仕組みを自分のAIにも設定して、真似してみてください。
